妊活を始めたけど、
- なかなかできない
- 待てない
- 何か異常があるのではないか
という方は、多いと思います。
私もそうでした。
助産師であり妊婦でもある私が、不妊クリニックを検討してる方にお伝えします。
まず、お金のこと、準備しておきたいものについて。
婦人科クリニックは、基本的に保険診療です。
一方、不妊クリニックでは、検査から自費診療(10割負担)になることもあります。
保険診療もありますが、自費診療もあります。
また、排卵日の前後や検査など、何度もクリニックへ足を運ばなければなりません。
年齢制限があり、43歳以上は不妊治療は受けられないという現実もあります。
不妊治療は、2021年から一部保険診療になっています。
費用がかかるものはかかります。
保険診療のみを選択できるのか、ホームページなどで確認しておきましょう。
婦人科クリニックでも、保険診療で排卵誘発剤などの治療はできます。
婦人科クリニックで難しければ、不妊クリニックを検討するのも良いでしょう。
保険診療と自費診療は、同時に受けることができないため、どちらかに合わせることになります。
自費診療に合わせることが多いです。
婦人科クリニックでは保険診療で受けられるのに、不妊クリニックで受けると自費診療で、費用が2倍3倍になることもあります。
葉酸などのサプリ類も、すすめられます(個人的には葉酸サプリだけで十分だと思います)。
私はこちらのベルタのサプリを使ってました。
また、旦那さんの不妊治療に対する思い、すすめていいか、検査する気はあるのかを話し合うことが必要です。
不妊の原因の半数は、男性にもあると言われてます。
旦那さんが拒否したら、女性側のできる範囲の検査をしていくことになりますが、男性側の検査もできるのが理想です。
臨床時代、培養士さんに精子を見せてもらったことがありますが、二股に分かれている精子やクルクル回っている精子など、これは受精できないだろうなというものもありました。
こういったものを除外して、綺麗にしたものを子宮内に注入することを、人工授精と呼びます。
男性側に原因があるとき、人工授精をした方が、妊娠率が上がることもあります。
婦人科クリニックでは、ブライダルチェックができます。
ブライダルチェックは、妊婦健診で検査する内容+αを、子どもを持つ前に行い、前もって知ることです。
不妊クリニックでも最初に初期検査をしますが、同じような内容です。
ブライダルチェックは、1万円から3万円程度と、自費(婦人科クリニックでもこれは自費)になります。
金銭的に余裕があれば、受けても損はないでしょう。
私は項目をケチって安く済ませたせいで、後で痛い目を見ました。
風疹の抗体が低いことを、不妊クリニックにかかってから知りました。
予防接種を2回したので、抗体があると思ってました。
予防接種をすると、2か月は避妊しなければなりません。
2か月は妊娠が遅れてしまいます。
何にお金をかけるかは、人それぞれです。
お金がかかってもいいからすぐに妊娠したいという方は、ブライダルチェックをするのが良いと思います。
不妊クリニックに行くときは、検査結果を全て持っていきましょう。
- 婦人科で受けた子宮頸がん検診の結果
- ブライダルチェックの結果
- 健康診断の結果
必要かどうかわからなくても、結果があるものは検査が除外されることもあるので、検査代が浮きます。
ただし、病院によっては、検査をやり直す場合もあります。
また、不妊クリニックは大体待たされます。
初診は検査もあるので、2、3時間かかることもあります。
本など持っていくと、暇つぶしになります。
検査結果は即日には出ないので、もどかしい気持ちになります。
妊娠もですが、待つことが必要です。
じっと耐えて、時が来るのを待ちましょう。
仕事を頑張ったり、妊娠のタイミングをどうしようか悩んだり、ずっと避妊をしていたりするのは、悪いことではありません。
正しい避妊方法をしてきたことは、素晴らしいことです。
社会を支えてきたのはあなたです。
これから治療を始めるのであれば、不妊治療をしてきた方、している方に、共感できる心を持つことができます。
何ひとつ無駄なことはありません。