私は看護師資格だけでなく、助産師資格も持ってます。
妊娠中でもあります。
妊活中、妊娠中の方へ伝えたいことも、記そうと思います。
妊娠すると、食べ物に気をつけなければなりません。
理屈ではわかってても、自分が制限されると、「つらい!」と気づきました。
とはいえ、赤ちゃんには、健康に育ってほしいと思う日々です。
妊娠すると免疫が下がるため、普段は気にしない食べ物でも、感染症になる可能性が高くなります。
参考になれば幸いです。
生肉
生肉には、流産死産の原因となる、トキソプラズマ菌の感染源が含まれている可能性があります。
他の食中毒のリスクもあります。
生肉は、火をしっかり通してから食べましょう。
ちなみに、トキソプラズマ菌は土や猫の糞にも含まれてます。
触ってしまったら、手をよく洗いましょう。
参考:国立感染症研究所HP(妊婦さんおよび妊娠を希望されている方へ)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/2211-disease-based/ta/toxoplasma/para/3010-toxo-pregnant.html
ナチュラルチーズ
加工しているプロセスチーズ(スライスチーズなど)は加熱処理がされているため、問題ありません。
ナチュラルチーズ(カマンベール、ブラータチーズ(ブラッターチーズ、ブッラータ地チーズ)、モッツァレラなど)は、流産死産や妊婦に重篤な症状をもたらすリステリア菌に感染する可能性があるため、生では食べない方が良いです。
特に、海外産は注意が必要です。
食べるなら、火をしっかり通しましょう。
参考:厚生労働省HP(リステリアによる食中毒)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html
日本のナチュラルチーズには、食べても問題ないとされる製品もあります。
栄養成分表示やホームページで確認しましょう。
例えば、雪印メグミルクのホームページには、
当社で製造するナチュラルチーズは、乳等命令に基づいた殺菌条件で原料乳の殺菌を行い、さらにリステリアの検査を定期的に実施し、安全性を確認しています。
当社のナチュラルチーズは妊娠中の方でもリステリアを心配することなく、安心してお召しあがりいただけます。
と記載されています。https://www.meg-snow.com/customer/faq/cheese.html
よって、雪印メグミルクの以下のナチュラルチーズは、食べても問題ないでしょう。
スモークサーモン、生ハム
基本的に、生の製品の加工物は危ないと思った方が良いです。
こちらもリステリア菌に感染する可能性があります。
特に、海外製には気をつけてください。
寿司
食中毒になる可能性があるため、基本的に生ものを控えている方は多いと思います。
しかしお寿司は、新鮮なものをたまに食べる程度であれば、問題ないと思ってます(トキソプラズマ菌、リステリア菌になる可能性は低いため)。
私も食べてます。鮮度が怪しいものは、加熱して食べるなど、工夫しましょう。
イカなどに付着しているアニサキスに寄生されると、腹痛や嘔吐が生じるので、一度冷凍されたネタが良いと思います。
お寿司は、生ものであるため、感染症(ノロウイルス、腸炎ビブリオ)にかかる可能性は0%ではありません。
赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性を少しでも減らしたいのであれば、控えた方が良いと思います。
お寿司を食べないことがストレスであれば、食べた方が良いです。
親世代では、気にせず食べたという人が多いようです。
判断に迷うのであれば、医師に相談してから摂取するのが安心です。
マグロ、キンメダイ、クジラなど
食物連鎖の上の方にいるマグロ、キンメダイ、クジラなどには水銀が含まれています。
水銀は赤ちゃんに悪影響を及ぼし、聴力障害を生じさせる可能性があります。
ですが、1週間にマグロ1食(80g)を2回分なら、問題なく食べても良いです。水銀の蓄積もコントロールできます。
考えすぎると難しくなってしまうため、食物連鎖で上の方の魚は食べすぎないと覚えておくと良いです。
参考:厚生労働省パンフレット(これからママになるあなたへ)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf
生卵
生卵はサルモネラ菌にかかる可能性があるので、摂取は控えた方が良いです。
サルモネラ菌が赤ちゃんに、直接悪影響を及ぼすわけではありません。
どうしても食べたければ、新鮮なものを少量食べても良いでしょう。
私は妊娠前、生卵でお腹を壊したことがあるので、卵とは相性が悪いと感じ、生卵は控えてます。
ビタミンA
妊娠3か月(8週)までにビタミンAを過剰摂取すると、先天奇形が生じるリスクがあります。
過剰摂取に陥りやすいサプリはやめるべきでしょう。
また、うなぎやレバーの大量摂取も控えた方が良いです。
参考:厚生労働省資料(からだづくりの基礎となる「主菜」は適量を )
アルコール
アルコール摂取は、いけません。
アルコールを継続して摂取していると、赤ちゃんの脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
胎児性アルコール症候群になり、知能や発達に影響が出ます。
気づかずにお菓子に入っていたアルコールを少量のみ摂取したくらいなら問題ないでしょうが、継続して摂取するのは危険です。
もし、アルコール依存症に陥ってるのであれば、病院に相談してコントロールすることが必要です。
なお、タバコもいけません。血流障害が起き、発育に悪影響が出ます。
参考:厚生労働省資料(たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう)
カフェイン
カフェインは、量に気をつければ摂取可能です。
コーヒーであれば、一日にカップ2杯程度のカフェインなら問題ないとされています。
コーヒーよりカフェインが少ないお茶やコーラなどは、大量摂取しなければ大丈夫でしょう。
エナジードリンクは控えた方が良いです。
ストレスなくカフェインと付き合っていきましょう。
参考:厚生労働省HP(食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~)